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「VUCA」の時代の人事について【経営者/管理職/人事部向け】

第2回「VUCA」の時代の人事について

・はじめに

「VUCA(ブーカ)」とは、以下の言葉の頭文字をとった造語です。
・Volatility:変動性
・Uncertainty:不確実性
・Complexity:複雑性
・Ambiguity:曖昧性
元々は軍事用語のようですが、ざっくり言ってしまえば、「変化が激しく予測が難しい状態」を指しています。

5年前と比べても、キャッシュレスの浸透、ニーズの多様化など世の中は大きく変わっているように、現代は「VUCAの時代」と呼ばれています。

・「VUCAの時代」に人事に求められることとは?

少子高齢化による労働人口の減少や働き方の多様化など、人事分野についてもVUCAは当てはまります。このような先の見通せない時代に人事に求められることはなんでしょうか?

残念ながら決まった答えはありませんが、わたしは答えの一つはコミュニケーションの機会を創出することではないかと思っています。

「変化に素早く対応しないといけないし、生産性もあげないといけないのにコミュニケーションを増やすの?」と思われるかもしれません。
しかし、一見遠回りなようですが、人が出会って数秒で仲良くなることはないように(あるかもしれませんが…)、まずは時間をかけて変化に対応できる組織と関係性を作る必要があると思います。(個人的には、IT機器などの導入で生産性が上がるなら、その結果できた時間をコミュニケーションの時間にあてることができればベストだと思います。)

・社外とのつながり

コミュニケーションを積極的にとる必要があるのは、自社の社員間だけではありません。

人手不足もあり、社内の人員だけで専門的な知識やノウハウを確保することは年々難しくなってきています。また、VUCAの時代では自社にノウハウを蓄積しても数年後には役に立たなくなるかもしれません。(ノウハウを持った人が退職してしまうこともあります。)

この流れからも、今後はわたしたちのような士業に限らず、各分野のエキスパートなどにアウトソーシングをする機会が増えるのではないかと思います。
最近では、社員の個人事業主化を発表した健康機器メーカーのタニタも話題になりましたね。(先日、タニタの「社員の個人事業主化」についてのセミナーに参加しました。)
「社内の人」と「社外の人」と境界を引かず、自由闊達に意見交換できる環境の整備が求められているのだと強く感じます。

・まとめ

いかがでしたでしょうか?今回はVUCAの時代に人事に求められていることについて取り上げてみました。

ここまでの話で「VUCA」は、ネガティブにとらえられてしまうかもしれませんが、裏を返せば次々に便利なものが生まれ、今まで予測できなかったよりよい未来が生まれる可能性もあるということだとわたしは思います。

コミュニケーションを通してお互いを知り、変化を恐れず高めあっていける組織作りができれば、その先にはきっと素敵な未来があるのではないでしょうか。

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