BLOG

福山で伝えたいこと
そのままに。

  1. HOME
  2. ブログ
  3. 代表コラム
  4. 引っ越しの現場から見えた若手人材育成の留意点【経営者/管理職/人事部向け】

引っ越しの現場から見えた若手人材育成の留意点【経営者/管理職/人事部向け】

引っ越しの現場から見えた若手人材育成の留意点
【経営者/管理職/人事部向け】

先日、我が家の引っ越しをおこないました。
某引越し会社へ依頼したのですが、引っ越し当日の現場で作業員の方2名のやり取りがとても印象的でしたので、そのときのエピソードを交えて若手人材育成についての私見を述べてみたいと思います。

・引っ越しをした日の出来事

荷物を運び出し、新居へ移動して荷下ろしをしてもらっていた時のこと、先輩作業員の方(以下、先輩作業員)とおそらく経験の浅い作業員の方(以下、若手作業員)が口喧嘩を始めました。
(わたしは荷ほどきを陰で行っていたので、わたしに気付かず口論をしていたようです。)

はじめに怒ったのは若手作業員です。やり取りを聴いていると、どうも先輩作業員の教え方が気に入らなかったようです。(荷物を運び出す段階から先輩作業員は若手作業員へ厳しめな口調でずっと指示を出していました。)

その指示出しが現場経験の浅い作業員の方からするとあいまいで、まだ教えてもらったこともない作業だったのでしょう、「ぼくはまだこんなことやったことないですし、教えてもらってないですよ!」といった内容で先輩作業員へいきなり怒り出しました。

先輩作業員もややびっくりしていましたが、納得いかず、その後ちょっとした口論になりましたが、
最終的には現場リーダーと思われる方が「お前らやめろ!」と一喝してその場は収まりました。

・この出来事から感じること

この日の出来事は引越しの施主の立場からすると正直やや迷惑でしたが、人材育成の視点からすると学べることがたくさんあるように感じます。

若手作業員の方が言っていたこと、感じていたことは、そのまま一般の企業でも当てはまります。

「あうんの呼吸」、「見て覚える」という感覚は、現代の若手社員の方にとっては非常に遠回りで、「早く答えを教えてほしい」という意識があるのではないかと思います。

逆に前述の感覚を大事にしてきた先輩社員、経営層の人から見るとその様子は「最近の若手社員は自分で考えようとしない」といった意識のギャップが生まれているのではないでしょうか?

今回の若手作業員の方は、はっきり思ったことを口にしていましたが、口に出さない(出せない)人も確実にいます。

このギャップを埋めなければ、若手人材の早期退職につながる可能性はますます高くなると思います。

・若手人材育成の留意点

今回の出来事から企業が若手人材を育成する際に気を付けなければならない点をそれぞれの立場から紐解いてみます。

1.先輩社員、企業の立場から
今回の出来事を思い返すと、先輩作業員の方はどういった対応を取ればよかったのでしょうか?

シンプルに若手作業員の方の言葉を受け取ると、具体的に指示を出して指導を行っていればケンカにならなかったんじゃないかと思います。
特に「いつまでにするのか」、「どのような状態にするのか」といった指示は具体的に行い、作業工程は一通り教える必要がありそうでした。

わたし自身、「あうんの呼吸」や「見て覚える」ということを否定したいわけではありませんが、人材育成の初期のステップでは、ある程度単純な作業であれば、作業方法はしっかり説明することがこれからの若手人材育成には最低限必要ではないかと思います。

2.若手社員の立場から
逆に若手作業員の方ができることはなかったのでしょうか?

若手社員からすると、どうしても立場上発言しにくい環境になりがちではありますが、先輩、上司の状況も見つつ、わからないことは素直に随時質問すべきだったのかなと思います。
「わからないことがわからない」状態だったかもしれませんが、自分から指示をあおいだり、指示があいまいな箇所は確認するなど能動的に動く余地はありそうでした。

3.ふたたび先輩社員、企業の立場から
特に中小企業の場合、先輩社員、管理職の人はプレイングマネージャーとなり忙しい場合が多いですが、そもそも良好な関係づくりができていないと伝えたい意図が若手社員にはうまく伝わりません。
上記のような若手社員の状況を踏まえると、若手社員からの質問にきちんと耳を傾ける姿勢は、お互いに良好な関係を築く上でも重要ではないかと思います。

・まとめ

つらつらと上から目線で書いてしまいましたが、引っ越し業者の方には本当に感謝しています!
(人生で4回ほど引っ越しをしましたが、いずれも今回と同じ業者さんを利用させていただき、毎回作業スピードの速さに感動します・・・)

人手不足により採用、人材定着に課題を感じる企業は多いですが、お互いのギャップを意識して双方が歩み寄ることが重要性を感じる出来事でした。

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


関連記事